8×8チェス・オンライン 戦術帖

持ち時間と時計の使い方

このゲームの時計は「1手ごと」ではなく「1局の合計」です。増分がないので、考えた時間はそのまま失われます。

更新 · 2026-10-27

01選べる持ち時間

対局を作るとき、持ち時間はプリセットから選びます。短いほうから30秒、1分、5分、10分、そして最大30分まで設定できます。既定は1人10分で、画面には Rapid と表示されます。

30秒と1分は Bullet、5分は Blitz、10分は Rapid と呼ばれる区分です。これらの呼び名はチェス界の慣習で、本作もそれに合わせています。区分が変わると、序盤に使える時間と、終盤で粘れる時間のバランスが変わります。

持ち時間のプリセット
設定区分1手あたりの目安向いている場面
30秒Bullet約1秒(30手の場合)操作の練習。実績狙いには向かない
1分Bullet約2秒短時間で数をこなす
5分Blitz約10秒定跡の確認。テンポよく指せる
10分(既定)Rapid約20秒通常の対局。初めてならこれ
最大30分—約60秒長考したい人。実績狙いに向く
時計なし—無制限じっくり考えたいとき

02増分がないことの意味

一般的なオンラインチェスには「1手ごとに数秒を追加する」増分(インクリメント)の設定があります。このゲームにはそれがありません。持ち時間は減るだけで、指しても回復しません。

増分がないということは、長考した分がそのまま終盤の余裕を削るということです。序盤で5分使えば、残り5分で終盤を戦うことになります。逆に、序盤を速く指せば終盤に時間を残せます。10分の対局なら、序盤10手を2分以内、中盤を5分、終盤に3分を残すイメージが現実的です。

なお、このサイトのタイムバジェット計算盤は「持ち時間を等分する」という前提で計算します。実際の対局では序盤を速く指すので、計算値より終盤に多くの時間が残ります。あくまで上限の目安として使ってください。

03時計は誰のものか

時計が動くのは、手番の側の持ち時間です。1手ごとの制限時間はなく、1局を通じて合計何分使えるかだけが決まっています。公式の説明にも「どの手でも好きなだけ考えてよい」と書かれています。

つまり「1手30秒以内」といった縛りはありません。1手に3分使うこともできますが、その分だけ終盤の時間が減ります。時間切れになると、相手に詰ませるだけの駒が残っていれば負け、残っていなければ引き分けです。

04時間切れの判定

時間切れ=即負け?
いいえ。相手に詰ませるだけの駒が残っていれば負け、残っていなければ引き分けです。
相手も時間切れになったら
先に切れた側の判定が適用されます。同時に切れると判定が難しいため、実戦では早めに指すのが安全です。
時計を止める方法
対局を作るときに時計を切る設定を選べます。その場合は時間切れが発生しません。

05時間配分の組み立て

下の計算盤は、選んだ持ち時間と想定手数から1手あたりの平均秒数を出します。持ち時間は30秒・1分・5分・10分・30分の実数を使っています。

  • 10分の対局なら、序盤10手で2分、中盤20手で5分、終盤に3分を残す。合計30手前後で1局が終わる計算です。
  • 5分の対局は、1手あたり10秒。定跡を覚えていない手を考える余裕はないので、決まった形に持ち込むのが前提になります。
  • 30秒の対局は、実質的に「指す速さ」の勝負です。実績の条件(詰ませる形)を作る前に時間が尽きるので、実績狙いには向きません。
  • 迷ったら時計なしで対局する。実績の条件を確認しながら指したい場合、時計を切るのが最も確実です。

タイムバジェット計算盤

持ち時間(1局の合計・増分なし)を、想定する手数で割って1手あたりの平均秒数を出します。序盤・中盤・終盤の配分は 25% / 50% / 25% と仮定した目安で、実際の形勢判断ではありません。

15.0秒 / 1手

10分を40手で割った値です。

  • 序盤(25%)150秒
  • 中盤(50%)300秒
  • 終盤(25%)150秒
40手で終わる場合の残り時間(静的計算・JS 無効でも読めます)
持ち時間合計秒10手後20手後30手後40手後
30秒(Bullet)300:230:150:080:00
1分(Bullet)600:450:300:150:00
5分(Blitz)3003:452:301:150:00
10分(Rapid)6007:305:002:300:00
30分(最長)180022:3015:007:300:00

目安:1手あたり 3秒 を切ると、詰みの確認ができず時間切れ負けが増えます。30秒の対局は1局20手前後で終わることが多く、 この表の「40手後」まで到達しないこともあります。数値はすべて割り算で出した値で、ボットの思考時間や実際の手数は含みません。