持ち時間と時計の使い方
このゲームの時計は「1手ごと」ではなく「1局の合計」です。増分がないので、考えた時間はそのまま失われます。
01選べる持ち時間
対局を作るとき、持ち時間はプリセットから選びます。短いほうから30秒、1分、5分、10分、そして最大30分まで設定できます。既定は1人10分で、画面には Rapid と表示されます。
30秒と1分は Bullet、5分は Blitz、10分は Rapid と呼ばれる区分です。これらの呼び名はチェス界の慣習で、本作もそれに合わせています。区分が変わると、序盤に使える時間と、終盤で粘れる時間のバランスが変わります。
| 設定 | 区分 | 1手あたりの目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 30秒 | Bullet | 約1秒(30手の場合) | 操作の練習。実績狙いには向かない |
| 1分 | Bullet | 約2秒 | 短時間で数をこなす |
| 5分 | Blitz | 約10秒 | 定跡の確認。テンポよく指せる |
| 10分(既定) | Rapid | 約20秒 | 通常の対局。初めてならこれ |
| 最大30分 | — | 約60秒 | 長考したい人。実績狙いに向く |
| 時計なし | — | 無制限 | じっくり考えたいとき |
02増分がないことの意味
一般的なオンラインチェスには「1手ごとに数秒を追加する」増分(インクリメント)の設定があります。このゲームにはそれがありません。持ち時間は減るだけで、指しても回復しません。
増分がないということは、長考した分がそのまま終盤の余裕を削るということです。序盤で5分使えば、残り5分で終盤を戦うことになります。逆に、序盤を速く指せば終盤に時間を残せます。10分の対局なら、序盤10手を2分以内、中盤を5分、終盤に3分を残すイメージが現実的です。
なお、このサイトのタイムバジェット計算盤は「持ち時間を等分する」という前提で計算します。実際の対局では序盤を速く指すので、計算値より終盤に多くの時間が残ります。あくまで上限の目安として使ってください。
03時計は誰のものか
時計が動くのは、手番の側の持ち時間です。1手ごとの制限時間はなく、1局を通じて合計何分使えるかだけが決まっています。公式の説明にも「どの手でも好きなだけ考えてよい」と書かれています。
つまり「1手30秒以内」といった縛りはありません。1手に3分使うこともできますが、その分だけ終盤の時間が減ります。時間切れになると、相手に詰ませるだけの駒が残っていれば負け、残っていなければ引き分けです。
04時間切れの判定
- 時間切れ=即負け?
- いいえ。相手に詰ませるだけの駒が残っていれば負け、残っていなければ引き分けです。
- 相手も時間切れになったら
- 先に切れた側の判定が適用されます。同時に切れると判定が難しいため、実戦では早めに指すのが安全です。
- 時計を止める方法
- 対局を作るときに時計を切る設定を選べます。その場合は時間切れが発生しません。
05時間配分の組み立て
下の計算盤は、選んだ持ち時間と想定手数から1手あたりの平均秒数を出します。持ち時間は30秒・1分・5分・10分・30分の実数を使っています。
- 10分の対局なら、序盤10手で2分、中盤20手で5分、終盤に3分を残す。合計30手前後で1局が終わる計算です。
- 5分の対局は、1手あたり10秒。定跡を覚えていない手を考える余裕はないので、決まった形に持ち込むのが前提になります。
- 30秒の対局は、実質的に「指す速さ」の勝負です。実績の条件(詰ませる形)を作る前に時間が尽きるので、実績狙いには向きません。
- 迷ったら時計なしで対局する。実績の条件を確認しながら指したい場合、時計を切るのが最も確実です。
タイムバジェット計算盤
持ち時間(1局の合計・増分なし)を、想定する手数で割って1手あたりの平均秒数を出します。序盤・中盤・終盤の配分は 25% / 50% / 25% と仮定した目安で、実際の形勢判断ではありません。
10分を40手で割った値です。
- 序盤(25%)150秒
- 中盤(50%)300秒
- 終盤(25%)150秒
| 持ち時間 | 合計秒 | 10手後 | 20手後 | 30手後 | 40手後 |
|---|---|---|---|---|---|
| 30秒(Bullet) | 30 | 0:23 | 0:15 | 0:08 | 0:00 |
| 1分(Bullet) | 60 | 0:45 | 0:30 | 0:15 | 0:00 |
| 5分(Blitz) | 300 | 3:45 | 2:30 | 1:15 | 0:00 |
| 10分(Rapid) | 600 | 7:30 | 5:00 | 2:30 | 0:00 |
| 30分(最長) | 1800 | 22:30 | 15:00 | 7:30 | 0:00 |
目安:1手あたり 3秒 を切ると、詰みの確認ができず時間切れ負けが増えます。30秒の対局は1局20手前後で終わることが多く、 この表の「40手後」まで到達しないこともあります。数値はすべて割り算で出した値で、ボットの思考時間や実際の手数は含みません。